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“おにいさん”と呼ばれて 2014.01.07 [社長日記]

今年の正月は近年まれにみる大きな出来事が松屋家に起こった!

なんと私の弟が3月に結婚することになり婚約者を実家に連れてきたのである。

私は男二人兄弟で、育った過程に女子がいなかったのでこのような距離感で女性に会う事が非常に慣れておらず、婚約者が来るという数日前からそわそわしていた。

母親に「どうやって対応したらいいのだ?どんな話をしたらいいのだ?」と、聞いてみたり、「はじめまして。兄です。」と初対面時のセリフを練習したりしてみた。

自分の結婚が16年も前になるし、独りになって9年経つので、新たに身内が一人増える、しかも弟の奥さんとして!という状況をどのように受け止めればよいのか心の整理がつかないままその日を迎えた。

 

弟の事なので気の利いた美人を連れてくるとは思っていたが、ドンピシャその通りだったので少し腹が立った。その人は初夏に吹く風のような女性であった。

初対面という事とその美貌に年甲斐もなくとても緊張してしまって、「短くなるか、長くなるかはわかりませんが、いいご縁を頂いてありがとうございます。」などと口走ってしまった・・・・(あぁ~ミスった・・・)

 

 

今までの私の人生に二人のトテモモテル男が登場している。一人は旧友のS君で、もう一人が実の弟である。

思いだすもの腹立たしい。

やむを得ず書くことにするが、2歳下の弟は子供の頃からサッカーの有名選手で、高校時代は徳島トップの高校で1年からレギュラーを務め、3年連続冬の全国大会レギュラー出場、インターハイ優勝という実績を持ち、テレビに放映されるようなビッグマッチには必ず、いいところで点を取るというスター性も持ち合わせていた。うちの両親もそのスター性に小さなころから目をつけていたので、ほとんど付きっきりでサッカーの応援に行っていた。

それに引き換え兄はと言うと成績のぱっとしない地味な受験生で、休みの度には父の経営する冷暖房設備業の現場に駆り出され、職人さんに交じって無茶ぶりな仕事をさせられていた。スター選手の弟は現場で怪我でもしたら大変であると、現場経験など一度もなく超過保護にされていた。

試合の遠征費やら、その他随分とお金を使っても親を楽しませている分、弟は好き勝手、気ままにやっていたが、地味な兄は大した特技もなく、ただ一つ父親が褒めてくれた(?)のは、「お前は高校を特待生で行ったので学費はいらず、大学も地元の国立で学費は安く仕送りもいらんし、加えて稼業の現場仕事は手伝うし、大した取柄はないがカネのかからん安い親孝行息子ぞ。はっ、はっ、はつ・・」と言っていた言葉が鮮明に残っている。

 

弟の中学時代、高校生時代の超モテテいたありさまは実の兄としてムカつくので省略する。

 

そんなスター選手の弟は、その後関西の大学に進学し卒業後は宝石専門の商社に勤めていだが、30歳を超えて突然ゴルフに目覚め『ワイはプロゴルファーに成るんじゃ!』と宣言し、持ち前の運動能力でもって2年でプロ資格を取った。ここでまた弟の更なる才能、“商才”が発揮されるのであるが、「今さらツアープロになっても稼ぐには相当な努力が必要となる、それよりレッスン場を経営した方がよほど儲かるわ」と言って、《レディースとキッズ専門》のインドアゴルフレッスン場を作った。

経営者の目で冷静かつ客観的に診断しても、小資本から始めるためきちんとターゲットを絞っているし、何といってもゴルフの腕前より女性の扱い(どれだけ心地良く楽しくレッスン時間を過ごしていただけるか)を個人スキルに紐づく最大の強み、売りにしている点、天才的であると思った。

 

そのレッスン場を手伝ってくれている従兄弟からここ数年ちょくちょく情報が入っていたのであるが(うちの兄弟は仲が悪いのではないが年に2回程度しか会わず、その際でも深い話はしないので情報は従兄弟経由になる)、順調に女性ファン(会員)を増やしていた。ゴルフをするくらいの女性は随分と余裕があって仕事もでき育ちもよいが、その代わり年齢もそれなりになっていて独身という方が多いらしく、そういった女性たちからの熱い気持ちをうまくかわしながら経営しているようであった。

 

今年の正月は、“そんな弟が婚約者を連れてくる” という一大イベントがあったのである。

 

男から女性を見る際は、たいていの場合第一印象で多くの事を判断できるし、少し会話して食事でもしてみたらほとんど見極めはつくのであるが(それは女性からの場合も同じか・・・)私の中の数多い判断基準が満場一致で大賛成であった!

初めて会った次の日には弟はその婚約者を置き去りに友人とゴルフに行ってしまったので、私と子供二人が徳島を観光案内する事になったのであるが、その際に「おにいさんっ」と呼ばれたのである。

 

私にとって女子からの“おにいさん”という呼称は初めての体験である。今まで、“まっちゃん”であったり“まっつん”、“あなた”そして“パパ”など、新しい出会いの度にいくつかの呼び名を経験してきたが、女子に『おにいさん』とは呼ばれた事がないものだから、40歳という人生の経験値から照らし合わせてみても、その響きがやけに新鮮な印象で耳に残り、どこかむずかゆい感じで照れくさいし、寅さんとさくらのワンシーンが思い浮かんでくるわで一日中浮足立っていた。

 

ともあれ、新しく夫婦となる二人を見ていると、家族が増えていくというのは古から人間が行ってきた普通の営みではあるのだけれども、何物にも代えがたい素晴らしいものの一つには違いないなぁとしみじみと感じた。この二人の間に子供ができたらますます楽しくなだろうし、私の二人の子供も大きくなればまた新しい家族となる人を連れてくるだろうし、そんなのもあっと言う間なのだろうなぁ・・・とここ数年押し殺していた家庭的な感情が体の奥底から湧き出てきて仕方がなかった。

先月の旧友S君の結婚といい、この度の弟の結婚といい、偶然にも時期を同じくして、私にセンチメンタルな感情を取り戻させようとしているのも、何かの巡り合わせかなぁと不思議なものを感じた。

 

 

この“おにいさん”と呼ばれるのにも慣れておかないと、呼ばれる度にドキドキして、浮足立つわけにもいかないぞ。と考えながら、東京に戻って気持ちのスイッチを戦闘モードに入れ替えて今日から仕事を始めた。

 

早速今夜も遅くまで外出していて、帰り道の道玄坂を歩いていたら後ろから女性の声で「お兄さん!」と呼びとめられた。ここ数日はその単語に神経が過敏になっているので急いで振り向くと、いかにも年増の中国人女性が薄っぺらいダウンコートを着て震えながら立っており「お兄さん!マッサージ。お兄さん、スペシャルマッサージ」と続けた。

 

そのような“おにいさん”にも思わず敏感に反応してしまった2014年仕事始めの夜であった・・・

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